上顎洞について〜上顎洞炎と上顎洞癌
上顎洞とは?
上顎洞は上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなっており、その結果インプラントを行えないことがあります。
上顎洞の炎症・蓄膿症
上顎洞の病気として、「上顎洞」という骨の中の空洞に炎症が起こっている状態のことで、「上顎洞炎」と言うより「蓄膿」「蓄膿症」と言ったほうが一般的かも知れません。上顎洞炎(蓄膿)の主な症状・鼻づまり・頭痛・歯の痛み・目の奥のほうの痛み・鼻からウミが出るなど鼻粘膜の炎症が原因の上顎洞炎(蓄膿)の場合には、投薬によって治療を行うこともありますが、歯性上顎洞炎の場合は、ほとんどの場合治療法は原因となった奥歯(親知らずなど)の抜歯となります。また、親知らずなどの抜歯を行うと抜歯の穴と上顎洞が繋がるので、その穴から洗浄剤を入れて上顎洞の洗浄を行います。抜歯の穴は小さい場合は自然に塞がりますが、大きい場合には穴を塞ぐ処置が必要になります。また、重度の上顎洞炎(蓄膿)の場合には、外科的な手術が必要となることもあります。この手術は上顎洞と鼻の穴の間に洗浄用の大きな穴を開ける手術になりますが、2週間前後の入院が必要になります。
上顎洞癌について
上顎洞の病気は上顎洞炎の他に上顎洞癌があります。顎洞に発生した悪性腫瘍を上顎がんと呼びます。上顎洞癌は、胃がんや子宮がんなどに比べるとずっと少なく、かつては耳鼻咽喉科領域の悪性腫瘍の約1/4を占めていましたが、副鼻腔炎の減少とともに上顎がんは減ってきています。また、この腫瘍が他の組織へ転移する危険性はあまりないと言われています。
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